よくある質問
気になることがある方は、よくある質問も参考にしてください。
皆さんから寄せられる質問をまとめて回答しています!
ご予約・診察
はい、診察前の歯磨きをお願いしております。歯磨きを行っていただくことで、口腔内が清潔な状態で検査が進み、より正確な診断につながります。ただし、過度なブラッシングは避け、普段通りのケアで十分です。疑問点があればお気軽にお尋ねください。
はい、現在服用中のお薬は必ずお伝えください。薬の相互作用や治療への影響を考慮するため、事前に情報を共有いただくことが大切です。安心して治療を受けていただくために、詳細なご説明をいたします。
ご都合が悪くなった場合は、お早めに当院までご連絡ください。やむを得ない事情を除き、急なキャンセルや無断キャンセルが続く場合は、次回以降のご予約を制限させていただく場合がございますので、ご了承ください。
初診時はマイナ保険証(健康保険証)とお薬手帳(服用中の薬のわかるもの)をご持参ください。また、紹介状をお持ちの場合は受付にご提出ください。15分ほど前にご来院いただき、問診票にご記入いただいた後、医師による診察を行います。わからない点はスタッフが丁寧にご説明いたしますのでご安心ください。
急患の場合はできる限り対応いたしますが、診療状況により長時間お待たせしてしまう場合もございます。ご来院前にお電話でご確認ください。
医院設備
自費診療で2万円以上の場合、クレジットカードでのお支払いがご利用いただけます。対応ブランドについては、受付でご確認ください。
当院では、患者様とスタッフの安全を最優先に考えております。徹底した滅菌処理や使い捨て器具の活用をはじめ、待合室や診察室の消毒、高性能の空気清浄機の設置といった感染対策を実施しておりますので、安心してご来院ください。
当院にはキッズスペースをご用意しておりますので、一人でも大丈夫なお子様は、そちらでお待ちいただけます。乳幼児の場合やご心配な点がございましたら、スペースに限りはありますが小さめのベビーカーでしたらご一緒に診察室にお入りいただく事も可能です。
はい、ベビーカーのまま待合室へお入りいただけます。ただし、診察室など一部のスペースではご利用いただけない場合がございます。ご予約時にお気軽にご相談ください。
はい、診療台への移乗の際に介助者の方のサポートをお願いいたしますが車椅子でのご来院も可能です。ご不安な点や必要なサポートがございましたら、ご予約時にお伝えください。
申し訳ございませんが、当院には専用駐車場のご用意がございません。近隣のコインパーキングをご利用ください。
治療
現代のデジタルレントゲンは、従来のフィルムレントゲンに比べて被曝量が非常に少なく設計されています。診断や治療計画において重要な検査ですので、安心してご利用いただけるよう対策を講じております。不安な点はお気軽にご相談ください。
原則的に妊娠中だから歯の治療を行なってはいけないという時期はありません。 安定期(4ヶ月以降〜8ヶ月ぐらい)であればほとんどの方が問題なく治療できますが、治療開始前に妊娠中の旨をお知らせいただくと安心です。
当院では、局所麻酔や痛みを軽減するための様々な配慮を行っております。治療前に不安な点やご希望をしっかりとお聞きし、リラックスして治療に臨んでいただけるよう努めています。どうぞご安心ください。
治療内容や症状によって通院期間や頻度は異なります。簡単な治療であれば、1,2回のご来院で済む場合もあれば、継続的なメンテナンスや定期検診が必要な場合もございます。診察時に担当医師が個々の状況に合わせたプランをご提案いたします。
治療中のプライバシーやリラックスできる環境は、当院でも重要なポイントと考えております。完全予約制にはなりますが、完全個室のご用意もありますので問い合わせくださいませ。
乳歯の生え始めから永久歯への生え変わりまで、成長に合わせたお口の健康管理ができるよう、各年齢に適した診療を提供しております。お子様の初めての診察やご不安な点は、どうぞお気軽にご相談ください。
検診や簡単な治療の場合は30分程度、内容によってはそれ以上のお時間をいただく場合もございます。治療内容により所要時間が異なりますので、ご了承ください。
一般歯科
現代では、患者様の痛みを最小限に抑えるために以下のような主に4つの工夫が取り入れられています。
ただし、症状や治療内容によっては多少の不快感を伴うこともあります。
- 表面麻酔
- 電動麻酔器の使用
- 細い注射針の採用
- レーザーや超音波機器など痛みの少ない機器の導入
当院では患者様の不安や痛みに配慮し、丁寧な説明と声かけを行いながら、できるだけ痛みの少ない治療を心がけています。
治療に不安がある方は、治療前にお気軽にご相談ください。
保険適用になる治療には、主に以下のようなものがあります。
- 虫歯の治療(銀歯や白い樹脂の詰め物・被せ物)
- 歯周病の治療(歯石除去、歯周ポケット掃除など)
- 簡易的根管治療(神経の治療)
- 抜歯
- 入れ歯(保険適用の材料を使用したもの)
- ブリッジ(保険適用の材料を使用したもの)
- 歯の清掃(スケーリング)
- フッ素塗布(小児のみ)
- 定期検診
保険診療では、国が定めた治療法や材料を使用し、全国どこでも同じ料金体系で治療を受けることができます。
ただし、保険診療には審美性や耐久性の面で一定の制限があります。
自費診療(保険適用外)になる治療には、主に以下のようなものがあります。
- セラミックの詰め物・被せ物
- ゴールドの詰め物・被せ物
- インプラント
- 審美性の高い入れ歯(ノンクラスプデンチャーなど)
- ホワイトニング
- レーザー治療(一部)
- 予防処置(成人のフッ素塗布など)
- 歯列矯正
- 顕微鏡を用いた精密根管治療(一部)
自費診療は保険診療と比べて費用は高くなりますが、審美性や耐久性、快適性などの面で優れた治療を受けることができます。
当院では患者様のご希望や予算に合わせて、保険診療と自費診療の選択肢をご提案しています。
保険診療でかかる費用は、治療内容や患者様の年齢、保険の種類によって異なります。一般的な保険診療の自己負担割合は、70歳未満の方で3割、70歳以上の方で1割または2割(所得により異なる)です。
例えば、虫歯の治療で銀歯の被せ物をする場合、総額約10,000〜35,000円程度で、3割負担の方なら約3,000〜10,000円程度の自己負担となります。歯周病の基本治療(歯石除去など)は約10,000〜16,000円程度で、3割負担の方なら約3,000〜5,000円程度です。
ただし、これらは一般的な目安であり、実際の治療費は症状や治療内容によって変わります。詳しい費用については、診察時にご説明いたします。
はい、受けられます。
症状の程度に応じてマウスピース(スプリント)の作製やかみ合わせの調整、筋肉のマッサージ指導などを行います。ただし、重度の顎関節症や複雑なケースでは、提携先の大学病院や顎関節症専門医への紹介となる場合もあるでしょう。
はい、受けられます。
小さな粘液嚢胞の場合は経過観察を行い、大きくなったり気になったりする場合は外科的に切除する治療を行うのが一般的です。治療は局所麻酔下で行われ、通常は1時間以内に終了します。
はい、受けられます。
主に、口内炎の種類や原因を診断し、痛みを和らげる薬の処方、炎症を抑える薬の塗布、レーザー治療などで治療にあたります。また、口内炎の再発を防ぐためのアドバイスを受けることもできます。
はい、受けられます。
虫歯や歯周病で保存が難しい歯、親知らず、矯正治療のための抜歯など、さまざまなケースで抜歯が必要になります。一般歯科では、比較的簡単な抜歯であれば対応可能です。
ただし、完全に骨に埋まった親知らずや、複雑な形状の歯根を持つ歯の抜歯など、難しいケースでは当院口腔外科専門医や提携先の大学病院への紹介となる場合もあります。
小児歯科
小児歯科は基本的に、最初の乳歯が生えはじめる生後6か月頃から通うことができます。ただし、歯が生える前でも、口腔内のチェックや親御さんへの歯のケア指導を受けることは可能です。
何事がなくても、一般的には1歳前後の歯が数本生えた頃に最初の受診をおすすめします。この時期は「感染の窓」と呼ばれる虫歯菌に感染しやすい時期でもあり、早期からの予防的なケアが重要です。
はい、0歳のお子さまでも小児歯科を受診できます。0歳児の小児歯科受診では、主に以下のようなことを行います。
- 口腔内の発達状態の確認
- 乳歯の生え方のチェック
- 親御さんへの歯のケア指導(乳歯のクリーニング方法など)
- 授乳や離乳食に関するアドバイス
- 虫歯予防のための生活習慣指導
はい、1歳のお子さまでも小児歯科を受診できます。1歳のお子さまは小児歯科を受診するのに適した年齢です。前歯を中心に乳歯が生えはじめており、歯のケアを本格的に検討したいタイミングでもあります。
1歳児の小児歯科受診では、以下のようなことを行います。
- 乳歯の生え方や発達状態のチェック
- 虫歯のリスク評価
- 正しい歯磨き方法の指導(特に親御さんによる仕上げ磨きの方法)
- 食生活や飲み物に関するアドバイス
- 必要に応じたフッ素塗布などの予防処置
はい、5歳のお子さまでも小児歯科を受診できます。乳歯が前歯から奥歯まで生えそろいはじめ、本格的な咀嚼機能が発達する重要な時期です。
永久歯は乳歯の後ろに生えてくるため、親御さんが気づかないうちに虫歯になることも少なくありません。乳歯から永久歯への生え変わりに向けて、乳歯の健康状態を良好に保つことにもつながります。
小児歯科は一般的に、0歳(乳歯が生えはじめる頃)から、永久歯が生えそろう中学生から高校生頃(12〜18歳ごろ)までを対象としています。ただし、歯科医院によって対象年齢は異なり、明確な年齢制限を設けていない場合もあります。
状況によっては歯を削らずに治療する方法があります。特に初期の虫歯や、乳歯の軽度の虫歯では、以下のような治療法が選択肢となります。
処置 | 概要 |
フッ素塗布 | 初期の虫歯(白斑病変)に対して、高濃度のフッ素を塗布することで、歯の再石灰化を促し、虫歯の進行を抑制 |
サホライド(フッ化ジアンミン銀) | 乳歯の虫歯に対して使用される薬剤で、虫歯の進行を止める。処置した部分が黒く変色するため、主に奥歯に使用されることが多い |
ICON(アイコン) | 初期の虫歯に対して、特殊な樹脂を浸透させることで、虫歯の進行を抑制する。歯を削らずに行うことができますが、適応症例が限られる |
レーザー治療 | 特定のタイプの初期虫歯に対して、レーザーを照射することで虫歯菌を殺菌し、進行を抑制する |
はい、小児歯科では指しゃぶりの癖を改善するためのサポートを行っています。3〜4歳ごろまではよく見られますが、長期間続くと前歯の開咬(前歯が閉じない状態)や上顎の前突など、歯並びや顎の発達に影響を与える可能性があります。強制的にやめさせようとすると、ストレスや反発を招くことも少なくありませんので、受診をおすすめします。
当院では、お子さまが泣いてしまった場合は、以下のように対応しています。
- できるだけリラックスした態度で接して安心感を与える
- 無理に治療を進めようとせずにお子さまのペースを守る
また、保護者の方からの「お口の中をきれいにしてもらおうね」「歯医者さんがお口の中を見せてくれてありがとうと言ってるよ」などの言葉かけも有効です。お子さまの歯科治療に対する不安や恐怖は、時間をかけて少しずつ克服していくものです。焦らず、長い目で見守っていただければと思います。
小児歯科でもレントゲン撮影は行います。レントゲン撮影は、肉眼では見えない歯の内部や、顎の骨の中にある永久歯の状態を確認するための重要な検査です。
当院では定期健診を受けられる方は、1年に1度上下左右の虫歯確認のためレントゲンを推奨させていただいております。
小児歯科で全身麻酔を使用することはありますが、一般的な歯科医院ではなく、主に大学病院や総合病院の歯科、または全身麻酔設備を備えた専門クリニックで行われることが多いです。
全身麻酔は、以下のような特殊なケースに限って検討されます。
- 重度の歯科恐怖症で他の方法では治療が困難な場合
- 知的障害や発達障害があり、通常の治療での協力が得られない場合
- 複数の重度虫歯があり、一度に治療する必要がある場合
- 複雑な外科処置が必要な場合
ご希望の場合は高次医療センターへ紹介させていただきます。
レストレーナーとは、小児歯科治療中にお子さまの安全を確保するために使用される固定具や抑制装置のことです。「抑制帯」「固定ネット」「固定具」などとも呼ばれます。
レストレーナーは、治療中にお子さまが不意に動いてしまうことを防ぎ、安全に治療を行うための補助的な道具です。決して罰や強制的な治療のためのものではないため、使用する場合は事前に親御さんに説明し、同意を得た上で行います。
※当院ではご用意がないため、必要な場合は大学病院へ紹介いたします。
ラバーダムは、歯科治療中に使用するゴム製のシート状の器具で、治療する歯を周囲の口腔環境から隔離するために使用されます。「ラバーシート」「ラバーダムシート」とも呼ばれ、小児歯科だけでなく一般歯科でも広く使用されています。
装着は、治療する歯に小さな穴を開けたゴムシートを被せ、専用のクランプで固定します。装着時に少し圧迫感を感じることがあるため、必要に応じて使用いたします。
レーザー治療は、従来の治療法に比べて痛みや不快感が少なく、お子さまにとってより快適な治療体験を提供できる治療法です。レーザー光を用いてさまざまな歯科治療を行うこの方法は、特に歯科治療に不安や恐怖を感じるお子さまに適しています。
ただし、レーザー治療にも適応症と限界があり、すべての症例に適用できるわけではありません。また、自費診療となります。
予防歯科
予防歯科と一般歯科の違いは、「予防」と「治療」という異なる目的にあります。一般歯科は、虫歯や歯周病などの治療を行うのに対し、予防歯科は、これらの疾患を未然に防ぐことを目的としています。
予防歯科と定期歯科検診の違いは、対象となる範囲にあります。定期歯科検診は、口腔内の状態を検査し、異常がないかをチェックするところまでです。予防歯科は、歯科検診に加えて、虫歯予防のためのクリーニングやフッ素塗布、歯磨き指導など、より包括的な予防処置を行います。
予防歯科とクリーニングの違いは、位置づけです。クリーニングは、予防歯科で行われる処置の1つという位置づけです。予防歯科は範囲が広く、クリーニング以外にも検診やフッ素塗布、ブラッシング指導なども含まれます。
プロケアとは、歯科医院で受けられる専門的な予防歯科処置のことです。自宅でのセルフケアでは行えない、歯科医師や歯科衛生士による専門的なクリーニングや歯石除去、フッ素塗布などがあります。
小児期の予防歯科は、乳歯の健康を保ち、永久歯の正しい生え方を促すために必要です。また、この時期に正しい歯磨き習慣を身につけることは、生涯の口腔衛生に役立ちます。
思春期・青年期の予防歯科は、ホルモンバランスの変化により歯肉炎のリスクを抑えるために必要です。部活動や受験勉強による生活リズムの乱れ、清涼飲料水の摂取増加なども重なり、口腔内の環境が悪化しやすくなります。予防歯科を受けることで、成人期以降の歯の健康を維持できます。
成人期の予防歯科は、仕事のストレスや生活習慣の乱れによる歯周病リスクを予防するために必要です。歯周病は糖尿病や心臓病などの全身疾患との関連も指摘されており、定期的なケアは歯周病を予防するだけでなく、全身の健康維持にも役立ちます。
高齢期の予防歯科は、年齢とともに唾液の分泌量が減少し口腔内が乾燥しやすくなることで起きる誤嚥性肺炎の予防のために必要です。また、定期的な予防歯科でのケアは、口腔内を清潔に保ち、誤嚥性肺炎のリスクを軽減するだけでなく、認知機能の維持やフレイル(加齢により心身が弱っていく状態)の予防にも効果があることが研究で明らかになっています。
出典:J-STAGE(「歯・口腔の健康づくりプラン」を支える科学的根拠)
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jniph/73/5/73_350/_article/-char/ja/)
予防歯科に通う頻度は、状態が芳しくない方は1カ月に1度、状態が安定している方は半年に1度等、患者様の口腔状況や歯周病の度合いによってより最適な間隔で定期的なメンテナンスプランを提案させております。成長期のお子さまや高齢者の方はさまざまな角度から検討して、より頻繁な受診が推奨される場合もありますので是非一度当院にて受診していただきメンテナンスプランを作成していきましょう。
予防歯科の基本的な歯科検診や歯石の除去(スケーリング)、PMTC(専門的機械的歯面清掃)、フッ素塗布などの予防処置は、放置すると歯や歯肉に悪影響をおよぼす可能性があると診断された場合に限り保険適用されます。一方、患者様任意のクリーニングや審美目的でのエアフロー、インプラントメンテナンスは保険適用外となり、自己負担となります。なお、歯科医院によって保険適用の範囲や料金体系が異なるため、初回受診時に詳しく確認してください。
予防歯科にかかる費用の目安は以下のとおりです。
処置 | 保険適応 | 費用 | 所要時間 |
歯科検診のみ | 〇 | 2,000~5,000円 | 15分~45分 |
検診+予防処置 | 〇 | 3,000~7,000円 | 30分~1時間 |
クリーニング、歯石除去 | × | 5000円+税 | 15分~30分 |
シーラント | 〇 ※1 | 1本あたり500~1,000円 | 10分~20分 |
PMTC | 〇 ※2 | 100円~300円 | |
フッ素塗布 | 〇 ※3 | 200円~600円 | 5分 |
※1 歯種によって保険適応外になることがあります。詳しくは担当医にご相談くださいませ。
※2 保険適応は簡易的なものになります。ステイン除去等はエアフローやクリーニングをご選択くださいませ
※3 保険診療はリスクの高い口腔内の場合にかぎります。患者様任意の塗布に関しては保険外となります。
歯の状態や必要に応じて処置を組み合わせるため、1回あたりの受診費用も変動します。定期的なメンテナンスとして継続的な受診が推奨されます。
予防歯科は、できるだけ早期からはじめることをおすすめします。乳歯が生えはじめる生後6か月頃から予防歯科をはじめることで、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
保護者の方も一緒に予防歯科をはじめることで、家族全体で口腔健康への意識を高めることが可能です。「予防」の観点から考えると、問題が発生してからでは遅く、健康な状態のうちからはじめることをおすすめします。
予防歯科をはじめるのに年齢制限はありません。赤ちゃんから高齢者まで、いつでも開始できます。年齢とともに増加する歯周病のリスクを考えると、できるだけ早くはじめることをおすすめします。
妊娠中でも予防歯科を受けることは可能です。むしろ、妊娠中はホルモンバランスの変化により歯周病になりやすく、つわりによる口腔ケアの困難さもあるため、専門的なケアが特に重要な時期といえます。
ただし、妊娠初期(15週まで)と後期(28週以降)は必要最小限にし、安全性の高い妊娠中期(16~27週)に、歯科検診や予防処置を受けることをおすすめします。
自分で実施できる予防歯科のためのセルフケアには、以下の項目があります。
- 適切な毎日の歯磨き
- デンタルフロス / 歯間ブラシの使用
- 洗口液の使用
- バランスの取れた食生活
歯科医師や歯科衛生士に相談しながら、自分に合った歯ブラシを選び、適切な使用方法を学ぶことをおすすめします。
普通の歯ブラシは、細かい部分まで自分でコントロールしながら磨くことができ、価格も手頃です。正しい磨き方を習得すれば、十分な歯垢除去効果が得られます。
一方、電動歯ブラシは、微細な振動や回転による優れた歯垢除去効果があり、手の力が弱い方や、細かい動作が苦手な方にも使いやすいです。ただし、価格が高めで、充電や電池交換が必要というデメリットもあります。
予防歯科では禁煙の強制はありませんが、喫煙が口腔内の健康におよぼす悪影響について説明があります。タバコに含まれるニコチンは歯肉の血行を悪くし、歯周病のリスクを高めます。
また、歯の着色や口臭の原因にもなり、口腔がんのリスクも増加させる要因です。予防歯科の効果を最大限に引き出すためにも、禁煙の検討をおすすめします。
矯正歯科
はい、矯正歯科の治療中でも一般歯科での治療や定期検診は受けられます。むしろ、矯正治療中は装置の周りに汚れが溜まりやすくなるため、定期的な歯科検診とクリーニングが特に重要です。矯正治療と一般歯科での治療スケジュールが重なる場合は、事前にご相談いただければ、できるだけ調整いたします。
矯正治療の期間は一般的に装置を装着している期間が1〜3年程度、その後の保定期間が1〜3年程度です。ただし、軽度の症例では1年以内で終わることもあれば、複雑な症例では5年以上かかることもあります。
はい、矯正治療中でも医院を変更することは可能です。転居や転勤、通院の便、または別の矯正歯科医の意見を求めたいなど、さまざまな理由で医院を変更するケースは実際にあります。当院でも、他院からの転院患者様を受け入れています。
はい、保定期間中でも転院することは可能です。現在の医院に、新しい医院へ提出するための転院資料(治療前後の記録、保定装置の種類や使用方法、今後の管理計画など)の作成を依頼し、適切に引き継ぎを行ってもらいましょう。当院でもご対応しておりますので、他院での保定期間中に転院をご希望の方はお気軽にご相談ください。
はい、前歯2本だけの部分矯正も可能です。このような限定的な矯正治療は「部分矯正」や「限局矯正」と呼ばれ、全体的な歯列矯正ではなく、以下のような気になる部分のみを治療できます。
- 前歯2本の間に隙間がある場合(すきっ歯)
- 前歯2本が重なっている場合(軽度の叢生)
- 前歯2本の傾きや回転が気になる場合
- 過去に矯正治療を受けた後、前歯部分のみが後戻りした場合
はい、すきっ歯(空隙歯列)の治療は矯正歯科で行うことができます。治療期間は、隙間の大きさや治療法によって異なりますが、部分矯正の場合は約6か月〜1年程度、全体矯正の場合は約1〜2年程度が一般的です。
はい、歯ぎしりや食いしばりにも対応しています。矯正治療中や治療後の歯の安定性にも影響を与えることがあるため、以下のような対応を行います。
- スプリント治療
- 咬合調整
- 筋機能療法の実施
- 生活習慣の改善アドバイス
矯正歯科には年齢制限はなく、お子さまから高齢の方まで、幅広い年齢層の方が治療を受けられます。矯正治療を受けるために大切なのは、歯と歯周組織(歯肉や歯を支える骨)の健康状態です。年齢に関わらず、虫歯や歯周病がある場合は、矯正治療前に治療を受けておきましょう。
審美歯科
子どもの審美歯科治療は、慎重に検討する必要があります。成長期の子どもは歯や顎が発達途上であり、永久歯が完全に生えそろっていない場合も多いため、セラミック治療などの治療は基本的におすすめできません。ただし、前歯の破折や変色など、心理的な影響が大きい場合は、レジン修復など最小限の治療を行うことがあります。
はい、60代からでも審美歯科の治療は受けられます。この年代になると、長年の着色や摩耗、古い詰め物や被せ物の劣化などで、歯の見た目が気になる方も増えてきます。ホワイトニング、セラミック治療、インプラント、矯正治療などの適切な治療で口腔内の健康と美しさを取り戻すことができます。
はい、歯を削らない代表的な治療としては、ホワイトニングがあります。薬剤を用いて歯の色素を分解し、白さを取り戻す方法で、歯を全く削る必要がありません。しかしこれはかぶせ物自体を白くすることはできないので、白いかぶせ物が入っている方はご自身の歯との境界に注意が必要です。
審美歯科の治療の持続期間は、治療の内容や患者様の口腔内環境、生活習慣によって異なります。セラミッククラウンやラミネートベニアは、適切なケアを行えば10〜15年以上持つことが多いです。
インプラントであれば、適切なメンテナンスを行えば20年以上、場合によっては一生使用できることもあります。一方、ホワイトニングの効果は一時的で、通常6か月〜2年程度で徐々に元の色に戻るため、定期的なリタッチが必要です。
審美歯科の治療では、患者様の快適さを最優先に考え、できるだけ痛みを抑える工夫をしています。一部の治療は局所麻酔を使用するため、治療中の痛みはほとんど感じません。セラミック治療やインプラントなど、歯を削ったり外科的処置を行ったりする治療では、適切な麻酔と丁寧な技術により、痛みを最小限に抑えます。
はい、審美歯科で虫歯治療を受けることができます。審美治療を行う前に、まず虫歯や歯周病などの問題をしっかり治療し、口腔内を健康な状態に整えることが大切です。ただし、将来的にホワイトニングを考えていらっしゃる方はあらかじめ詰め物の色を決めていく必要があるため、最初にお申し出くださいませ。
はい、虫歯が多い状態でも諦めずに、まずは相談にお越しください。審美歯科では、まず口腔内の健康を回復するために、虫歯や歯周病の治療を行います。その後、審美的な観点から最適な治療計画を立て、段階的に治療を進めていきます。
はい、欠けた歯も美しく修復できます。小さな欠けであれば、レジン(歯科用プラスチック)を用いたダイレクトボンディングで修復できます。欠けが大きい場合や強度を求められる場合は、セラミッククラウンやラミネートベニアなどの間接法で、違和感のない美しい修復が可能です。
はい、口ゴボ(口元の突出)も改善できます。軽度から中等度の口ゴボであれば、矯正治療で改善できるケースが多くあります。ただし、より重度の場合や骨格的な問題がある場合は、矯正治療と外科的処置を組み合わせた治療が必要になることもあります。
はい、すきっ歯(歯と歯の間の隙間)を治すこともできます。軽度のすきっ歯であれば、ダイレクトボンディング(レジン充填)で隙間を埋める方法があります。より審美性を重視する場合や、隙間が大きい場合は、ラミネートベニアやセラミッククラウンで自然かつ美しい仕上がりを実現できます。
はい、歯並びの改善も可能です。詳しくは矯正歯科のページをご覧ください。
はい、自費診療で高品質な差し歯(クラウン)を作製できます。審美歯科での差し歯は、天然歯に近い色調や透明感を持ち、自然な見た目を実現します。主に使用される材料は、オールセラミックやジルコニアなどで、金属を使用しないため金属アレルギーの心配がなく、経年変化による歯茎の変色も起こりにくいです。
はい、犬歯の形も修正可能です。犬歯が尖っていて気になる場合や、大きさや位置が不自然に感じる場合に行われます。修正方法としては、最小限の削合で形を整える「歯の形態修正」があります。
歯の表面を薄く削って形を整える方法で、エナメル質の範囲内で行うため、神経に影響を与えることはほとんどありません。より大きな修正が必要な場合は、ラミネートベニアやセラミッククラウンを用いることもあります。
口腔外科
小手術とは、口腔外科で行われる小規模な外科的処置のことを指します。一般的に、局所麻酔下で行われ、入院を必要としない手術が小手術に分類されます。口腔外科での小手術は、日帰りで受けられることが多く、術後の回復も比較的早いのが特徴です。
頬の腫れにはさまざまな原因があり、なかには早急な治療が必要な状態もあるため、気になる症状がある場合は受診をおすすめします。
例えば、頬の腫れが以下のような状態を伴う場合は、特に早急な受診が必要です。
- 高熱(38度以上)がある
- 強い痛みがある
- 腫れが急速に広がっている
- 呼吸や嚥下(飲み込み)が難しい
- 口が開きにくい
怪我で歯が折れた場合は、できるだけ早く受診することをおすすめします。歯の損傷は、適切な初期対応と迅速な治療によって、予後が大きく変わる可能性があるためです。特に、歯が完全に抜け落ちた場合(脱臼)は、時間との勝負となります。
過剰歯を抜歯するかどうかは、その位置や形態、周囲の歯への影響、患者さんの年齢や全身状態などを考慮して判断します。過剰歯を抜歯したほうが良い主な理由には、以下のようなものがあります。
- 正常な歯の萌出(生えてくること)を妨げている
- 歯並びに悪影響を及ぼしている
- 嚢胞(のうほう)や腫瘍の発生リスクがある
- 歯科治療の妨げになる
はい、口腔外科治療では、患者様の痛みや不安を軽減するために、さまざまな種類の麻酔を使用します。口腔外科で使用される主な麻酔の種類は、以下のとおりです。
名称 | 詳細 |
局所麻酔 | 治療部位の周囲に麻酔薬を注射して、その部分だけを一時的に麻痺させる方法 |
静脈内鎮静法 ※ | 腕の静脈に点滴をして鎮静剤を注入し、リラックスした状態(半睡眠状態)にする方法 |
全身麻酔 ※ | 薬剤によって完全に意識をなくし、痛みや不安を全く感じない状態にする方法 |
※ 静脈内鎮静法および全身麻酔をご使用になる患者様は鶴見大学歯学部付属病院への紹介になります。
扁桃腺(正確には口蓋扁桃)の腫れや炎症は、主に耳鼻咽喉科の領域となります。まずは耳鼻咽喉科に相談することをおすすめします。